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交通指導
私たち家族が住むこの辺りは、朝、PTAによって「交通指導」をやっている。
持ち回りで行うこのボランティアは、年2~3回程回ってくるだろうか。 そして小雨の降る今日、私の当番の日だった。 通常2人で立つのだが、今日はもう1人の人が時間になっても来ない。 急用なのか、忘れたのか、調子が悪いのか・・・まぁそんな事で、今日は1人でその場所に立っていた。 7時半を過ぎるとポツポツと登校班が私の前を通り過ぎる。 「おはよう、行ってらっしゃい」を繰り返す私。 3割程度は挨拶を返したり、会釈をしてくれるが、子供達も朝から知らない人に対してはあまり笑顔を見せない。 私が立っている場所から100mほど先に、本物の交通指導員さんも立っている。 その人の様子を何気なく見ていた私は、ふとその人の声を聞いて色々な事が頭を巡った。 「なんて大きな声なのだろう・・・」「なんて元気良く明るいのだろう・・・」 その方は、カッパを着て、警帽の様なものをかぶっているので、傘は差してない。 片手を胸の横でパーで広げ、子供達は全員ではないが、その手に自分の手を合わせてゆく。 「おはよ~」と言って。小さな手と大きな手が「パチン」という音を鳴らしながら。 霧雨が降る中、ちょっと感傷気味な私の心は、何か良い知れぬ「温かさ」を感じ、次に来た登校班に元気良く 「おはよ~!行ってらっしゃい」と声をかけた。 サクラが舞う春も、太陽が降り注ぐ夏も、落ち葉が散る秋も、小雪が落ちてくる冬も、その交通指導員さんは朝7時半にはその場に立ち、子供達の安全を守ってくれています。 仕事だから・・・そう仕事だから。 でもきっと、仕事を超えた人との繋がりや、優しさを 手合わせから学んでゆく子もきっといるのではないか・・・そんな事を考えました。 人は決して一人で生きていっているのではないのだなぁ。 目には見えなくても、沢山の人に支えられ守られて、優しさや思いやりを学んでいくのかもしれない。 目に見えるものは全部本当だけれども、目に見えないものの中にも本当で大切なものがあるのですね。そう、私も目に見えないものの中から、大切なものを分けてあげれる様な人になりたいです。
by hakka-ame
| 2005-04-13 23:51
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